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脳科学・神経科学を網羅的に学ぶ必読書
カンデル神経科学は、脳科学・神経科学分野のバイブル的存在。2014年4月に日本語版が出版され、英語や医学用語が得意でない方にも大変読みやすくなりました。脳科学、神経科学について学ぶなら絶対に持っておきたいおすすめの一冊。
カンデル神経科学は、脳科学・神経科学分野のバイブル的存在。2014年4月に日本語版が出版され、英語や医学用語が得意でない方にも大変読みやすくなりました。脳科学、神経科学について学ぶなら絶対に持っておきたいおすすめの一冊。
シンボルグラウンディング問題(シンボルグラウンディングもんだい)とは、記号システム内のシンボルがどのようにして実世界の意味と結びつけられるかという問題。記号接地問題とも言い、ハルナッド(Stevan Harnad)によって1990年に命名された。
『コンピュータは、記号の意味を理解していない』ので、記号の操作だけでは知能は実現できない。シンボル(記号)を、それが意味するものと結びつける(グラウンドさせる)ことが必要であるが、これが現在の人工知能においては解決されていない。
「りんご」を一度も見たことがない人に、「りんご」という記号の文字列だけ与えたときにそれが何か理解できるだろうか?おそらくできないだろう。「Mazedaar」というアルファベットで表記された文字列記号を見たときに、ほとんどの日本人は理解できないのと同じである。
私たちが認知している概念と記号としての対応関係が、コンピュータにはできていない。
ちなみに「Mazedaar(記号)」は「美味しい(概念)」という意味である。このように、「意味」というのは2つのものを繋ぐ対応関係であり、関連付けなのである。
「馬」という概念の意味と「シマ」という概念の意味がわかっていれば「シマウマ=馬+シマ」と教えられたとき、シマウマを一目見た瞬間「シマウマは、シマのある馬」だということが人間には理解できるが、コンピュータにはこれが理解できない。「青りんご = りんご + 青い」も同様。
「どうすれば、コンピュータが馬の概念を理解し、シマの概念を理解し、既存の知識を組み合わせ、新しい概念の獲得ができるだろうか?」